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*** 白子屋 メールマガジン ***
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┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━創 刊 号━━━┛
初めまして。 伊勢の國「松坂」は射和(いざわ)の和洋菓子・白子屋が発行するメール マガ ジンです。 このメールマガジンでは、白子屋の位置する射和を中心に、松阪、伊勢の国を
旅するコラムを中心に発行していきます。どうか、よろしくお付き合いください。
白子屋店主 白子 繁
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□ 歳時記 丹生大師と水銀坑道
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東京には「伊勢屋」という屋号を持つ小さな飲食店が多いのをご存じでしょう か。 なぜ、東京 で「伊勢」なのか。これは江戸時代に、大勢の伊勢商人が、江戸に店
を持ち大繁盛したことに 由来するためと考えられます。現在も残る伊勢商人の代 表は、三井家(三越)や国分家(K&K) でしょう。 伊勢の国から出た商人だから伊勢商人。しかし、大半は伊勢の國・松坂の出身者
に よって占められたといいます。その松坂の中でも射和地区の出身者が主流でし た。 歳時記「丹 生大師と水銀坑道」では、いかにして山と川にはさまれた射和が、全
国で注目される豪商を生 むに至ったか、その背景についてホームページ上に描い ています。是非、ご一読ください。 とき は9世紀、空海の生きた平安時代にまでさかのぼる、信仰あり温泉ありの歴史
発見ストーリーで す。 (注)現在の松阪は、江戸時代、松坂と表記されていました。
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□ 射和の町
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奈良の都を朱に彩る防腐剤や、大仏建立の際に用いるメッキの触媒として大量に 用いられ た伊勢水銀の産地は丹生(三重県多気郡勢和村)。 しかし、時はくだり、平安時代になると、
丹生から櫛田川を数キロ下った射和 (松阪市)では白粉に加工する産業が盛んに。さらに室 町時代には水銀が持つ薬 効を用い、「丹」という文字の付いた各種の薬が開発されたとか。
こうして富を蓄えた射和の商人たちの屋敷は、江戸時代に大ブレーク。日本最強 の豪商とし て今日に名をとどめる。いまも、荷の積出港・櫛田川沿いには富の象
徴の「四方白壁八ツ棟 造り、切石切戸の御門」が往時の名残をとどめる。 インターネットをご覧いただくと、「歳時記」 をはじめ、「ようこそ射和へ」や
「歴史の散歩道」「射和の祭?、白子屋のある射和について詳し くご紹介して います。
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□ 両郡橋
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白子屋のすぐそばを流れる櫛田川。江戸中期、ここより約100メートル上流に渡 船が運航され るようになりました。明治21年に渡し場跡に初代両郡橋が架けられ
ました。多気郡と、射和のある飯南郡(現・松阪市)を結ぶ橋だから両郡橋です。 その後、明治41年に2代目。昭和32年 には国道42号線の開通に伴い、100メートル
下流に3代目で現在の両郡橋が架かりました。 白子屋は橋の北側にあります。
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□ 編集後記
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創刊号ではまず白子屋の周囲のことから歴史のエピソードをいくつか拾い出して みました。 次回お目にかかるときを楽しみにしています。
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