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歳時記


丹生大師と水銀坑道

丹生大師

 当店から車で約20分程走ったところに「丹生の大師さん」と呼ばれる丹生大師神宮寺があります。
 むかしむかし、真言宗の開祖、空海(弘法大師)は、唐から帰国して6年後の弘仁元年(810年)、ここに立ち寄り、5年後の815年に、神宮寺のお堂・七堂伽藍を建立したといいます。
 丹生は、日本でも有数の水銀の生産地でした。当時、金銀と並んで珍重された水銀と、伽藍の完成でこの地は大いに繁栄。江戸時代には、奈良と伊勢とを結ぶ伊勢本街道の宿場となりました。参詣者は絶えず、女人禁制の高野山に対し、女人高野と呼ばれていたそうです。そこかし仁王門こにそんな古刹の風情が漂っています。

 

さて、なぜ「歳時記」の初回にここを選んだのかと申しますと、当店が店を構える「射和(いざわ)」が、ここ丹生と深い関わりがあるからです。
 その昔、射和は商人の町として栄え、三井家(のちの三越)や「K&K」の国分家をはじめ、多くの豪商を育てたことは”歴史の散歩道”でもご紹介しましたね。
丹生で採掘された水銀は、近くを流れる櫛田川を下り、射和に運ばれました。水銀の精錬・加工をする一方、それを原料に化粧品や医薬品として珍重された射和軽粉(伊勢おしろい)を製造し、これにより射和の商人は莫大な財をなしたと云われています。
残念ながら今では資源の減少などにより休山していますが、当時の採掘跡近くまで行くことができます。日が暮れかけると、恐しささえ感じるような山奥でした・・・。

水銀坑道
看板

弘法大師

【ちょっと気になりました!】
大師さんのほど近くに「大師湯」という弘法大師ゆかりの湯治場があります。そこは意外や意外、津・鈴鹿・伊勢など遠方からも人が集まるらしいのです。
見た目は素朴で、小さな湯治場。こんな意外な場所に、隠れた名湯があったとは!と、思わぬ驚きがありました。
一度入ってみようと思いきや・・・火曜日と木曜日は定休日とのこと。我が白子屋も火曜日が定休日。私が大師湯に入ることができるのはいつのことか・・・。

 

 

【丹生大師】三重県多気郡勢和村丹生

伊勢自動車道勢和多気インターから約3キロ
国道42号線の”おきん茶屋”からJR紀勢本線の踏み切りを渡り、直進してください。



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其の四:宝塚古墳(松阪市) 其の五:斎王まつり(明和町) 其の六:射和祇園まつり

其の九:水屋神社

其の十:水屋神社・後編    

 


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